東京地検特捜部 鈴木宗男逮捕へ「立証に自身ある」 他

一方、若手議員を中心に組織された「ムネムネ会」。鈴木氏と飲食をするなど会合を重ねていた。だが多くのメンバーは「そのような会は一時存在したが、今はない」と冷淡。あるメンバー議員の事務所は「昨年から鈴木議員と距離を置いている。親しいというのは誤解もいいところで、関係ない」と、「鈴木色」の払しょくに躍起だ。

佐渡次席検事は冒頭、穏やかな表情で「衆議院議員鈴木宗男について、あっせん収賄の事実で逮捕状を請求した。以上です」と淡々と発表文を読み上げた。請求の感想を聞かれると「これからだ」とひと言。検察首脳会議の内容については「それは最高検の所管だ」とだけ述べ、会見は三分程度で終わった。

会期中のため許諾請求されたのは、実数で衆院十四人、参院三人の計十七人。うち二人の許諾が認められず一人は許諾の議決前に辞職。一九九八年には当時の新井将敬衆院議員が議決前に自殺した。許諾によって逮捕されたのは九七年、オレンジ共済組合事件の友部達夫参院議員まで十三人となっている。<<