鈴木宗男疑惑の鍵を握る「女金庫番」の素顔

「北海道開発研究会」に入金されたムネオマネーは平成10年から12年までの3年間で約3億円以上。その半分は業者からの銀行振り込みで、残りは現金という「足のつきにくい」工作が入金段階から行われていた。
北方領土を「食い物」にした支援事業などに絡み、建設業者らからの献金釧路市に常駐する「北の金庫番」宮野被告を経由しており、ここで宮野被告は道内の工事業者などから3−5%の口利き料を獲得していた。
3億円以上もの入金がありながら、昨年1月に同会が解散した際に口座に残っていたのはわずか約1000万円だった。
残りの金は、裏金として実質的に同会の資金を仕切る「女金庫番」と政策秘書(54)が、宗男氏直轄の5つの政治団体や道内の自民党組織に付け替えたり還流させたりと、複雑なマネーロンダリングを展開させていた疑いが濃厚となっている。<<