佐藤前分析官と前島元補佐は14日、特捜部からの出頭要請に「応じられない」と拒否。このため特捜部は逮捕状を用意して改めて任意同行を求めたが、それでも佐藤前分析官は拒んだため、同日午後2時半、現在の勤務先である外交史料館(東京都港区)内での逮捕に踏み切った。一方、前島元補佐は逮捕状が出たことを知ると、あっさり任意同行に応じたという。
逮捕者第二弾。
ロシア関連の幅広い人脈を誇った佐藤前分析官は、鈴木宗男氏の威光を背景に独自に行動、帝政ロシアの宮廷を牛耳った僧侶に擬して「ラスプーチン」と呼ばれた。その評判は−。
「強引で豪腕。意に沿わない者を大声でどう喝する手法は、宗男氏とそっくりだった」。外務省関係者は佐藤前分析官についてこう指摘する。
影の外相とも呼ばれた宗男氏の影響力を利用した佐藤前分析官は反対意見を言う職員に対し、「(宗男氏が)怒ってますよ」と恫喝し、時に上司の課長さえ怒鳴りつけたという。
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