鈴木宗男 獄中出馬も視野に / 与党 鈴木氏再喚問と偽証告発を拒否 他

都内のホテルにこもり、顧問弁護士らと一連の疑惑に対する反論準備や証拠集めに没頭。8日付毎日新聞だと、宮野容疑者が弁護士を通じ、「私は絶対に無実。代議士(宗男氏)も頑張ってほしい」と伝言すると、宗男氏は「宮野はぬれぎぬだ」といい涙を流した。「裁判でも徹底的に闘う!」と宣言したという。
地元対策にも余念がない。
秘書逮捕前も毎週のように地元・北海道入りして支援者回りを続けてきたが、窮地に立たされた感のある現在でも「自分は大丈夫だから」と公言。刑事被告人となっても当選を重ねた田中角栄元首相や中村喜四郎元建設相らのケースを調べて、“獄中出馬”さえ念頭に入れているとされる。

ある自民党有力筋は「真紀子氏は怒り心頭に発しているはずで、仮に聴取を強行したり処分を決めると、差し違え覚悟で反撃に出るのは間違いない。真紀子氏には自民党を守る気はなく、最終的には外務省機密費の官邸への上納問題を暴露するのでは。そうなれば、小泉政権どころか自民党すら吹っ飛ぶ可能性もあるが、もともと外相ポストに就けたこと自体が間違いで、そのツケが回ってきた」と予測するのだが…。

青木盛久・前ケニア大使が8日、衆院外務委員会に参考人として出席し、政府の途上国援助(ODA)対象のケニア水力発電事業をめぐる鈴木宗男代議士の関与について、円借款供与で「外務省の要請にこたえて(鈴木氏に)影響力を行使していただいた」と語った。この問題では外務省が3月、「特定の国会議員の関与、影響力の行使はなかった」とする調査結果を発表している。