東京地検特捜部 鈴木宗男地元事務所を家宅捜索 他

三十日夜から行われた北海道釧路市の同議員事務所への東京地検特捜部の家宅捜索は一日午前四時に終わった。
捜索は夜通しで、約七時間にも及んだ。気温四度近くに冷え込み、空も明るくなり始めた中、係官約十五人は押収した段ボール四十八箱分の資料をきびきびと車に積み込んだ。
一方、捜索に立ち会った地元秘書らは対照的に疲れ切った表情で、報道陣の質問には何も答えずに立ち去った。

釧路の事務所に家宅捜索が入る。

GW最中の「宮野逮捕」に驚いたのは永田町だけでなく、鈴木事務所はそれ以上だった。「事実関係が分からない」と大混乱し、宗男氏のコメントが出たのは、昨30日午後6時ごろだった。
「友好の家(=ムネオハウス)については、国会で述べたとおりであり、宮野秘書が入札内容に関与したことはないと信じております」
宗男氏は宮野容疑者の「逮捕」を知ってか、30日午後1時20分ごろ、事務所のある永田町の衆院第一議員会館の裏口から雲隠れした。
顔を幾分、ひきつらせたように、報道陣に「関係ありません」とだけ話し、車に乗り込んだ。

「情けないの一言に尽きる!」
宗男氏が所属していた自民党橋本派会長の橋本龍太郎元首相は30日、記者団の質問にこう吐き捨てた。宗男氏を「次世代のリーダー」と持ち上げていた橋本派内にさえ、彼を擁護する動きはない。