鈴木宗男 自民の長女引き抜きを歓迎

地域政党新党大地」の鈴木宗男代表は31日、自民党が長女の鈴木貴子民主党衆院議員(比例北海道)を引き抜いて次期衆院選に擁立する検討を進めていることについて、「期待感なり、それなりの評価をしているということで、私はありがたく思っている」と述べ、歓迎する姿勢を示した。札幌市内で記者団に答えた。
安倍政権は、北海道政界や対ロシア外交に影響力を持つ宗男氏と接近を図っており、大地は4月の衆院北海道5区補選で自民党候補の推薦を決定。また、夏の参院選北海道選挙区(改選数3)でも自民党候補2人を推薦する方向だ。 (2016/01/31-16:24)

自民党内で、民主党の鈴木貴子衆院議員(比例北海道)を引き抜く案が浮上していることが30日、分かった。鈴木氏の父で、北海道で一定の影響力を持つ政治団体新党大地」の鈴木宗男代表との連携を強める狙いがあるとみられる。自民党関係者が明らかにした。
比例で当選した貴子氏は、国会法の規定で政党間の移動が制限されている。自民党は貴子氏が民主党を離党した場合、当面は無所属で活動してもらい、次期衆院選比例代表で擁立する案も視野に入れて検討を進めているもようだ。
安倍晋三首相は昨年末に鈴木宗男氏と官邸で会談している。

【釧路】安倍晋三首相が夏の参院選や次期衆院選新党大地との選挙協力を実現するよう自民党幹部に指示したことに絡み、民主党の鈴木貴子衆院議員(比例代表道ブロック)は30日、自らの民主党離党の可能性について「自分の考え、成し遂げたいことは変わることがない」と述べ、明言を避けた。釧路市内で記者団に語った。自民党は大地との選挙協力に向け、鈴木宗男代表の長女貴子氏の離党を水面下で促している。 
貴子氏は同市内で開かれた民主党道7区総支部の新年交礼会に出席。自民党との選挙協力に関し「私が発信した内容ではない」と説明。「野党第1党の気概を持って、誇りを持って、何があっても頑張ると決意を示していく」とも述べるなど、火消しに追われた。
これに先立ち貴子氏は、東京都内で開かれた民主党の定期党大会で議長として進行役を務めた。岡田克也代表は党大会後の記者会見で「貴子氏はわが党の議員で非常に優秀な、私も期待している人。(現段階では)コメントはしない」と語った。同党北海道の佐々木隆博代表は東京都内で記者団に「(鈴木氏が)われわれと話してきたこととあまりに違うから困惑している」とし、近く貴子氏から事情を聴く意向を示した。

4月12日告示、24日投開票の衆院北海道5区補選(札幌市厚別区石狩管内)。参院選の前哨戦として全国的に注目される中、自民党から出馬する新人の和田義明氏(44)の合同選対本部は札幌で、無所属新人の池田真紀氏(43)=民主党北海道推薦=の池田まきネットワークは千歳で、いずれも1月31日に事務所開きをした。投票まで3カ月を切り、戦いは本格化している。
和田氏の合同選対本部事務所開きは自民党道連、党第5選挙区支部、和田義明連合後援会が和田義明事務所(札幌市厚別区)で開いた。
党関係者や管内の首長、道議、支援者ら約350人が詰め掛けた。神事に先立ち、新党大地鈴木宗男代表が和田氏に推薦状を手渡した。伊達忠一合同選対本部長は「(補選は)党の命運を懸けた選挙。何としても負けるわけにいかない」と気勢を上げ、同党総裁特別補佐の下村博文衆院議員も「党が総力を挙げて勝利に向け支援します」と激励。山口幸太郎千歳市長も管内首長を代表してマイクを握った。
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