堀江メール問題 永田議員謝罪会見 党員資格停止半年の処分

民主党永田寿康衆院議員は28日、国会内で記者会見し、ライブドア堀江貴文前社長から自民党武部勤幹事長の次男に3000万円を送金するよう指示する内容のメールをもとに、不確かな裏取りで追及したことについて「誠に申し訳ありませんでした。国会を混乱させたことをおわび申し上げます」と深々と頭を下げた。
自らの処分については衆院懲罰動議には「真摯(しんし)に従わせていただく」とする一方で、議員の身分は「鳩山由紀夫幹事長と、衆議院にお任せする」と述べた。
会見で、永田氏は「仲介者に全幅の信頼を置いていた」とし、元のメールの提供者はライブドアの関係者で送金にもかかわっているとしていることや、銀行口座を示していることなどから信用したと説明した。
しかし、現在は、「メールの信憑(しんぴょう)性を立証できない」とし、先週半ばから立証を断念していることを明らかにした。

民主党は28日の常任幹事会で、メール問題に関連し、不確かな証拠に基づいて衆院予算委員会で質問したことを記者会見で謝罪した永田寿康衆院議員を、党の名誉を傷つけ、品位を汚したとして「党員資格停止6カ月」の処分とすることを決めた。
また、野田佳彦国会対策委員長は本人の申し出に基づき辞表を受理。辞任の意向を示していた鳩山由紀夫幹事長は慰留に応じ、厳重注意の処分となった。

鳩山由紀夫は幹事長留任。

民主党の前原代表は28日、「送金メール」問題で記者会見し、真偽が焦点になっていたメールについて「(メールが)本物ではないという認識を下した。国会で取り上げたことを心からおわび申し上げる」と謝罪し、信憑(しんぴょう)性は高いとして始めた追及をめぐる説明を全面的に撤回した。前原氏は一時、代表辞任も検討したが、結局は見送った

代表も謝罪。