8/5にはてな匿名ダイアリーへ投稿された「5ch(旧2ch)関係の歴史をまとめてみたけど、なんか抜けてる気がする」への反応やはてなブックマークのコメントが反映された改訂版。2002年の話題としてムネオハウスが追加されていました。なお、投稿者の方は以下のこれとは別の投稿「個人的ネットミームまとめ(改訂版)」も同時期にブックマーク数を稼いでいました。
Flash動画史@佐倉葉ウェブ文化研究室
「日本の個人サイトを中心としたウェブ文化とその歴史について編纂しているサイト」佐倉葉ウェブ文化研究室の佐倉葉さんが二年以上かけて調査、執筆し、本日公開した2ちゃんねる系Flash動画を中心としたウェブアニメーションの歴史。2002年の項目にムネオハウスの話題が掲載されていました。出典には拙サイトが過去に公開していた「MUNEO HOUSE HISTORY」をお使いでした。以下は冒頭部分のスクショ。
この他にも、2003年の「帰ってきた2ちゃんねるナイト」から「FLASH☆BOMB」へと至るオフラインイベント開催の経緯に関する記述では、ムネオハウスイベント関係者だった方々の一部が関与していた「FLASHNIGHT2003」企画についても言及がなされていました。
Hardonize web「ヒトクセあるサンプリングのテクノ特集:今週のオススメハードテクノ」でYabaiyoを紹介する人
2008年から早稲田茶箱さんで開催されているハードテクノのイベント「Hardonize」の公式ページから。レギュラーDJ陣がおすすめ楽曲を紹介する記事で最後のオチが「Yabaiyo」(10th-01)でした。担当はTAK666さん。以下、該当箇所を引用。
THE MUNEO HOUSE / yabaiyo
[ムネオハウス] THE MUNEO HOUSE PV – yabaiyo (version1)
今回のオチ。
まさか令和の時代にこれを取り上げるとは自分でも思っていなかったんですが、今回のコンセプトにはバチッとハマってしまったので。
経緯についてはWikipediaのページを参照して頂きたいのですが、今から20年前に2ちゃんねるで匿名アーティストたちがこぞって鈴木宗男の国会答弁をサンプリングし、ダンスミュージックと組み合わせた楽曲を発表していたことがあったのです。
その数半年間で250曲以上。アルバム21枚相当というとんでもない量です。
中でも好きなのがこれでして、サウンド、展開、サンプリングの使い方、全てがアマチュア離れしています。
ドライブ感のあるベースラインに複数種類のリフを巧みに組み合わせ、ループ感は保ちつつドラマティックに展開していくトランスとテクノの中間くらいのトラック。
イントロのユーフォリックな感じもそれに拍車をかけていて当時のインターネットの謎のエネルギッシュさが内包されたようであり・・・マジで20年越しに何を真面目に分析しているんでしょう私は。
ちなみにまだ楽曲を配布しているところがあるのか調べたらありました。
公式サイトもまだ残ってました。
インターネット文化遺産として未来永劫残っていて欲しい。
どうでも良い話ですが、2002年当時実際にクラブでムネオハウスを題材としたパーティーが行われておりまして、当時未成年で行けなかったことが人生で悔しい出来事のかなり上位にきます。
かつてHardonizeレジデントだったLZDさんや、ゲストでお招きしたneco-punchさんはこの時の出演者サイドの方々で、実は一方的に知ってました。ヒトクセあるサンプリングのテクノ特集:今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2022/06/23 | Hardonize web
- DJデビュー戦の〆にムネオハウスをぶち込んだ人 - muneo house information (2005年3月13日)
TAK666さんは2005年の人生初イベントDJの場でも「Yabaiyo」(10th-01)のエディット版を使っていらっしゃいました。
FLASH黄金時代を中心としたFlash動画関連年表@佐倉葉ウェブ文化研究室の作業報告書
長年ウェブ文化研究を個人で続けられている佐倉葉さん。本日投稿された表題のブログ記事にムネオハウス関連の記載が確認できました。まずは冒頭の作成趣旨及び参考文献の説明を引用。
これから作る「FLASH黄金時代」関連のページに向けて、頭を整理する為にFLASH黄金時代周辺の年表を作成しました。
主要な動画を各月ごとにピックアップ。紅白FLASH合戦に代表されるイベントがどれだけ行なわれていたかを調査。あとは主要なサイトについて開設日を載せました。まだ手を付け始めた段階ですから、これから制作を進めて色々調査したら、このページも随時更新し追加していきます。
この年表を作成するに当たり、次の5ページを参考にしました。
- 『Amazing Flash』の「日本のFlash史」
- 『かーずSP』の「flash総括」
- かーず氏の「2ちゃんFlashの歴史」(公開場所は『ハッサジョヴ.com』)
- 『(・∀・)イイ・アクセス』UG-Kさんの呟き
- 『(・∀・)イイ・アクセス』が5年かけて少しずつ書き続けた「FLASH BACK 200X」
- 『(・∀・)イイ・アクセス』の「CloseUp Flash Reloaded」(かつて『MouRa』で連載していた「CloseUp Flash」の再編集版)
そして年表中の記載は以下の通り。
2002年2月14日:『2ちゃんねる』のテクノ掲示板に「アシッドハウス=ムネオハウス」スレッドが立つ→ムネオハウスブーム
2002年2月:【MUNEO-HOUSE (By DJ MUNEO)】【THE MUNEO HOUSE PV ? tears】【Muru-CORE pv】【YUKINO】【浜村TCP/IP通信】【タイピングモナー】
同上
言及されているFlash三作品の公開時期を2月としている点から、かーず氏の「2ちゃんFlashの歴史」、UG-K氏の「FLASH BACK 200X」の2002年2月分を下敷きにした記述とお見受けできます。
なお、実際の公開時期は、田代監督の「MUNEO HOUSE」とKIKI氏の「MURU-CORE PV」が2002年3月、スキマ産業氏の「Tears PV」が2002年4月でした。
かつてのムネオハウスミラーサイト管理人、技術本を上梓
2/13に技術評論社から発売される「Web配信の技術」の著者の方が過去ムネオハウスのミラーサイトをやっていたそうで、GitHubに置かれた学生さん向けの本のプレンゼントキャンペーンのページに当時のことが綴られていました。
なぜ若者に送りたいのか
一言で言うとキャッシュにおける知の高速道路を作ったと思うので、若者たちにそれを使ってほしい!ということです。
自分が配信に興味を持ってやり始めたのは前職からなのですが、よくよく考えると大学時代に配信といえることをやっていました。 おっさんなら知ってそうなんですが、ムネオハウスという音楽のミラーサイトを運用していたのが自分の初めての配信だったなと思います。 当時は襲い来るトラフィックをどう捌くか試行錯誤した覚えがありますが、もしこの本の知識があればもっとうまく負荷を捌けただろうと確信しています。
そう思える本を書けたことに喜びを感じますし、また知の高速道路を作れたと言えるんじゃないかなと感じてます。
cdbook.md · GitHub
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かつて大黒PAでのオフ会でムネオハウスをかけていた人達がいた
ツイッターで見かけた呟きから。
大黒PAに来ると、吉野家の持ち帰り用のどんぶりを持ち寄って、2ちゃんねらーの人が集まってoff会をしたのが懐かしく思い出されます。
— Yuichiro SAITO (@koemu) October 19, 2020
ムネオハウスをかけながら、見知らぬ人と楽しく話しました。
定時になるとなぜかハザードを炊くという…
もうあんなのはないのかもな。さみしいものです。
当時の2ちゃんねる車板発のOFF会「2chねらーで大黒PAを埋めたい」スレを確認したところ以下のようなそれらしき書き込みが確認できました。
この他2002年8月頃までの書き込みに「ムネオハウスを流す/流した」といった発言が幾つか残っていました。